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石田 武和*; 奥田 喜一*; 朝岡 秀人; 数又 幸生*; 野田 健治; 武居 文彦*
Advances in Superconductivity X, p.461 - 464, 1998/00
YBaCuO単結晶を用いて、磁気トルク測定、欠流磁化率の測定を行い磁束ピンニングと不可逆曲線に関する情報を得た。高純度、高品質なYBaCuO単結晶は包晶反応を利用し、YOるつぼから育成した。またその後550C5atm酸素アニーリングを行い酸素含有量の調整を行った。双晶境界は交点を持たず一方向のみ存在する結晶を用いたことから双晶本来の特性を評価することができた。双晶面内に自由エネルギーの最小値、シャープなピンニングピークが磁気トルク測定により観測され双晶境界がイントリッシックピンと非常によく似た振る舞いをすることを示した。
朝岡 秀人; 数又 幸生*; 武居 文彦*; 野田 健治
Physica C, 279(3-4), p.246 - 252, 1997/00
被引用回数:2 パーセンタイル:20.24(Physics, Applied)フラックス法により、仕込みYBaCuO:フラックス比の割合を変化させ、YBaCuO結晶育成を行った。その結果、仕込みYBaCuO:フラックス比におけるフラックスの割合が減少するにつれてYBaCuO結晶中の空孔が増加し、これにより臨界電流密度Jcが高くなるという結果を得た。従来、YBaCuO結晶におけるピンニングセンターとして、酸素欠損、双晶面、粒界、欠陥、YBaCuO粒子等が研究されているが空孔に注目した研究はほとんど行われていない。
小林 典男*; 西嵜 照和*; 小野寺 康明*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*
Chinese Journal of Physics, 34(2-II), p.514 - 521, 1996/04
高品質なYBaCuO単結晶の磁化を詳しく測定した結果、不可逆曲線上に小さな磁化の飛びが観測された。飛びを示す温度の磁場依存性や角度依存性から、この飛びはIBMやアルゴンヌのグループが主張している1次相転移の証拠ではないかと考えられる。抵抗ヒステリシスは今までも観測されていたが、熱力学量である物理量で測定されたのは初めてである。
朝岡 秀人
JAERI-Review 96-006, 101 Pages, 1996/03
酸化物超伝導体YBaCuOは液体窒素温度77Kを越える高い超伝導転移温度を示し、安定した結晶構造を持つ物質として注目されており、大形で高品質な単結晶による研究は超伝導特性の解明に不可欠であると共に、応用分野への発展が期待されている。本論文は、YBaCyOの単結晶育成と結晶成長機構並びに、結晶性と量子化磁束にピンニング特性についてまとめたものである。
西嵜 照和*; 小野寺 康明*; 内藤 智之*; 朝岡 秀人; 武居 文彦*; 小林 典男*
Czechoslovak Journal of Physics, 46(SUPPL.S3), p.1595 - 1596, 1996/00
酸化物超伝導体YBaCuO単結晶を用い、c軸方向からの磁場と温度を変化させ磁気特性の測定を行った。磁束格子メルティング曲線Hm(T)の直下で臨界電流密度Jのシャープなピークが観測された。このピークは不可逆曲線Hirr(T)とHm(T)が一致するとき最も大きく見られる。ピーク以下の温度に関してJ(1-T),m=5.5で示されコレクティブピンニング理論とのよい一致を示した。
朝岡 秀人; 数又 幸生*; 武居 文彦*; 野田 健治
Czechoslovak Journal of Physics, 46(SUPPL.S3), p.1723 - 1724, 1996/00
不定比酸素を持つYBaCuO結晶は酸素の増加に伴う正方晶系から斜方晶系への相転移の際に双晶となる。双晶境界が量子化磁束に対していかなる影響を及ぼすかについてさまざまな議論がなされているが、比較的微小な影響である上に、双晶境界のない高品質な単結晶を得ることが困難であるため明確な結論が得られていない。そこで液相量が十分に存在する固液共存状態から育成された最も高品質な結晶の双晶境界を除去し、双晶領域との比較検討を行った。その結果、磁化ヒステリシス曲線において温度の変化に伴う著しい変化を観測することに成功した。
石田 武和*; 奥田 喜一*; 朝岡 秀人; 数又 幸生*; 野田 健治; 武居 文彦*
Czechoslovak Journal of Physics, 46(SUPPL.S3), p.1217 - 1218, 1996/00
包晶反応を利用した高純度・高品質な酸化物超伝導結晶YBaCuOの双晶境界を除去し、可逆磁気トルク測定を行った。a-b面内においてa,b方向にイントリンシックな磁束ピンを観測した。このことはa,b方向に磁場をかけた際に4回対称の自由エネルギーの極小値を持つことになり、dx-yの対称性に起因したものと考えられる。
石田 武和*; 奥田 喜一*; 朝岡 秀人; 数又 幸生*; 野田 健治; 武居 文彦*
Journal of Low Temperature Physics, 105(5-6), p.1165 - 1170, 1996/00
被引用回数:2 パーセンタイル:16.85(Physics, Applied)包晶反応を利用した高純度・高品質な酸化物超伝導結晶YBaCuOの双晶境界を除去し、磁気トルクの測定を行った。a-b面、c-b面の各方位における測定の結果、c-b面の測定においてよく知られている通り2回対称が観測されたのに対し、a-b面内においてCuO連鎖以外に起因する4回対称のイントリンシックな磁束ピンニングが観測された。
朝岡 秀人; 数又 幸生*; 武居 文彦*; 野田 健治
Physica C, 268(1-2), p.14 - 20, 1996/00
酸化物超伝導体YBaCuOの結晶成長において、液相量が十分に存在する固液共存状態から育成した高品質のYBaCuO結晶を不活性ガス中でアニーリングし、再び正方晶に相転移させた後a(b)軸方向から加圧しながら酸素を導入した結果、同一YBaCuO結晶内に双晶領域と完全に双晶境界のない領域を得ることができた。双晶領域と無双晶領域とを比較し、双晶領域の磁化率-温度曲線におけるマイスナー分率は相対的に減少すること、磁化のヒステリシス曲線において5~20Kでは双晶領域のMは減少し、60~80Kでは増加することを明らかにした。つまり高磁場中の低温域では双晶境界に沿った量子化磁束の結晶外へのはきだしが行われていたが、温度の上昇と共に量子化磁束の束としての運動が主になり双晶境界にそったはきだしが困難となった結果、逆に双晶境界が量子化磁束の運動を阻害する方向に作用したものと考えられる。